前回に引き続き、健康診断結果の見方をご案内します。
今回は血液検査。項目が多くて解りにくいと思った方は、こちらを参考にどうぞ!
肝臓系検査--総たんぱく
血液中の総たんぱくの量を表します。
数値が低い場合は栄養障害、ネフローゼ症候群、がんなど、高い場合は多発性骨髄腫、慢性炎症、脱水などが疑われます。(単位 g/dL)
異常 | 要注意 | 基準範囲 | 要注意 | 異常 |
5.9以下 | 6.0~6.4 | 6.5~8.0 | 8.1~9.0 | 9.1以上 |
肝臓系検査--アルブミン
血液蛋白のうちで最も多く含まれるのがアルブミンです。アルブミンは肝臓で合成されます。
数値が低い場合は、肝臓障害、栄養不足、ネフローゼ症候群などが疑われます。(単位 g/dL)
基準範囲 | 要注意 | 異常 |
4.0以上 | 3.6~3.9 | 3.5以下 |
肝臓系検査--AST(GOT)と ALT(GPT)
AST(GOT)は、心臓、筋肉、肝臓に多く存在する酵素です。
ALT(GPT)は肝臓に多く存在する酵素です。
数値が高い場合は急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝、肝臓がん、アルコール性肝炎などが疑われ、
AST(GOT)のみが高い場合は心筋梗塞、筋肉疾患などが疑われます。
(単位 U/L ユニットパーリットル)
| 基準範囲 | 要注意 | 異常 |
AST(GOT) | 30以下 | 31~50 | 51以上 |
ALT(GPT) | 30以下 | 31~50 | 51以上 |
肝臓系検査--γ-GTP
γ-GTP は、肝臓や胆道に異常があると血液中の数値が上昇します。
数値が高い場合は、アルコール性肝障害、慢性肝炎、胆汁うっ滞、薬剤性肝障害が疑われます。
(単位 U/L)
基準範囲 | 要注意 | 異常 |
50以下 | 51~100 | 101以上 |
肝臓系検査--ALP
ALP(アルカリホスファターゼ)は、肝臓、骨、腸、腎臓などさまざまな臓器に含まれている酵素です。
数値が高いと、胆道系の病気のほか、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝臓がん、骨の病気などが疑われます。なお、検査の数時間前に脂肪の多い食事をとると、異常がなくても検査値が高くなることがあります。
基準範囲・・・100~350 (単位 U/L)
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