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健康診断結果の見方  血液検査(腎臓系、尿酸、脂質系、糖代謝系)

Naoko Akiyama

前回に引き続き、健康診断結果の見方をご案内します。

今回は腎臓系、尿酸、脂質系、糖代謝系の血液検査です。

項目が多くて解りにくいと思った方は、こちらを参考にどうぞ!



腎臓系検査--クレアチニン(Cr)

アミノ酸の一種であるクレアチンが代謝されたあとの老廃物です。

筋肉量が多いほどその量も多くなるため、基準値に男女差があります。

腎臓でろ過されて尿中に排泄されます。

数値が高いと、腎臓機能の低下が疑われます。(単位 ㎎/dL)

基準範囲​

要注意

​異常

​男性

1.00以下

1.01~1.29

1.30以上

女性​

0.70以下

0.71~0.99

1.00以上

尿酸(UA)

尿酸は、たんぱく質の一種であるプリン体という物質が代謝された後の残りかすのようなものです。

この検査では尿酸の産生・排泄のバランスがとれているかどうかを調べます。

高い数値の場合は、高尿酸血症といいます。高い状態が続くと、結晶として関節に蓄積され、

突然関節痛を起こします(痛風発作)。また、尿路結石も作られやすくなります。(単位 ㎎/dL)

要注意

基準範囲

要注意

異常

2.0以下

2.1~7.0

7.1~8.9

9.0以上

脂質系検査--総コレストロール(TC)

血液中にはコレステロールという脂質が含まれています。

ホルモンや細胞膜を作る上で大切なものですが、増えすぎると動脈硬化が進み、心筋梗塞などにつながります。

数値が高いと、動脈硬化、脂質代謝異常、甲状腺機能低下症、家族性高脂質異常症などが疑われます。低い場合は、栄養吸収障害、低βリポたんぱく血症、肝硬変などが疑われます。

(単位 ㎎/dL)

​要注意

基準範囲​

​要注意

​異常

139以下

140~199​

​200~259

​260以上

脂質系検査--HDLコレストロール

善玉コレステロールと呼ばれるものです。血液中の悪玉コレステロールを回収します。

少ないと、動脈硬化の危険性が高くなります。数値が低いと、脂質代謝異常、動脈硬化が疑われます。                                                   (単位 ㎎/dL)

​異常

要注意

​基準範囲

​異常

29以下

30~39

40~119​

120以上

脂質系検査--LDLコレストロール

悪玉コレステロールとよばれるものです。

LDL コレステロールが多すぎると血管壁に蓄積して動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞を起こす危険性が高まります。                                     (単位 ㎎/dL)

要注意

基準範囲

要注意

異常

59以下

60~119

120~179

180以上

脂質系検査--中性脂肪

体内の中でもっとも多い脂肪で、糖質がエネルギーとして脂肪に変化したものです。

数値が高いと動脈硬化を進行させます。

低いと、低βリポたんぱく血症、低栄養などが疑われます。(単位 ㎎/dL)                                

要注意

基準範囲

要注意

異常

29以下

30~149

150~399

400以上

糖代謝系検査--血糖値(FPG)

糖とは血液中のブドウ糖のことで、エネルギー源として全身に利用されます。

測定された数値により、ブドウ糖がエネルギー源として適切に利用されているかがわかります。

数値が高い場合は、糖尿病、膵臓癌、ホルモン異常が疑われます。(単位 ㎎/dL)      

基準範囲

要注意

異常

99以下

100~125

126以上

糖代謝系検査--HbA1c

HbA1c(ヘモグロビン・エーワン・シー)は、過去 1~2ヶ月の血糖の平均的な状態を反映するため、糖尿病のコントロールの状態がわかります。また、空腹時血糖(FPG)が126mg/dLかつHbA1c(JDS)が6.1%以上(NGSPの場合は6.5%以上)なら糖尿病と判断します。(単位%)                  

基準範囲

要注意

異常

5.1以下

100~125

6.1以上


参考:日本健康倶楽部
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